2021年7月2日 (金) に東京慈恵会医科大学様にて弊社の医療教育システムを導入して頂き、VRによる授業を行いました。60名の学生にVRヘッドマウントディスプレイを使っていただき、看護師視点とと患者の視点の両方を体験することで、看護についてを学びを深めることを狙いとして行いました。学習の内容は、新型コロナウイルスの医療現場における基本的な作業です。当日の進行は、教員から講義を受け、VRコロナ病棟の看護をVR体験をしていただきました。その後、学生同士で気づいたことをグループディスカッションで議論や共有をし、自身が気づかなかったことなどを意識しながら、改めてVRを見直す流れで進みました。
授業のポイント
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Covid-19 陽性患者の看護支援を目的に普段できない経験をVRにより体験する
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VR動画を見ることで安楽を考慮したケアの提供をグループで考える材料とする
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視聴した内容をグループディスカッションで共有し、各人の考えや気づきを議論する
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普段体験することができない患者視点からの気付きを看護実践時に役立てる

VRを使用した授業の効果
参加された学生へVR演習による学修効果のアンケートを行った結果、多くの学生から既存の知識に加えて十分な理解が得られたと高い評価を得られました。

VRを使用した授業を通じた感想
看護学科 望月准教授

「学生はVRによりリアルな環境を体験することで、患者の理解を深めると同時に、看護師の関わりを客観的に捉え、必要な配慮や看護の視点・工夫を思考し、看護計画とロールプレイでの実施に活かしていました。VRは、患者・家族・看護師など多様な視点から看護を考える、学生の立場で経験できない現場を知るなどの目的で、看護教育への活用が期待されます。」 など、従来のカリキュラムに加えVR演習を行うことで学習効果の向上を実感して頂き、VRを使った教育への可能性を高く評価して頂く事ができました。
参加された学生の声
「VR演習前後で変化した視点、あるいは理解が深まった内容」 について学生の方の声の一部をご紹介します。
コロナ病棟をVR体験した感想
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コロナ患者を看護する現場の理解が深まった
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コロナ過の病棟をイメージ出来た
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ニュースでは一部しか見られない、看護師と患者の会話や周囲の状況がよりイメージしやすく、視野が広がった
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ICUの情報のみ報道されているが、コロナ病棟がどのような場所であるか分かった
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Covid-19の中で看護が想像でしか考えることが出来ていなかった
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ニュースで見るコロナ病棟よりもリアリティがあり、鮮明にイメージ出来た
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実習でも分からない部分であり、前もって知ることが出来て良かった
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テレビのドキュメンタリーでなく、看護師目線で環境の観察点や、弊害に対する工夫などを話し合い、深めることが出来た
このように実際の現場に立った時と同様の体験を事前に行い、様々な気付きに繋げる事で高い学習効果が得られたと評価いただきました。 ご要望の内容に応じてVR映像化を行い、業務にあたる方への教育コンテンツをご提供いたしますのでお気軽にお問合せください。
システムの説明

VRリモート再生システム
一括操作で複数の機器を再生することができるシステムです。メインのPCで視聴したい動画を選択し、再生ボタンを押すことで数十台のVR機器でリモート操作で一斉にVR動画の視聴ができます。本システムを教育へ活用することにより視聴者・管理者双方がストレスなくVR機器を取り扱い、学習に専念できる環境が得られます。 その他にも、VR機器の接続状況、再生/停止中などのステータスや電池残量などVR機器の状態を把握することが出来ます。視聴中の動画を大画面で見るなどたくさんの便利な機能があります。

VR視聴環境
このシステムでは体験者がVR機器を使って、選択や再生操作を行う必要がなくなります。管理用のPCですべてのVR動画を操作することができるので、VRを視聴する方による個別の再生操作が不要になります。そのためVRが初めての方がいらっしゃった場合でも迷わず、スムーズに視聴することができます。 もちろん、個別のVR機器で操作する機能を実装することもできます。例えば、VR機器のみでの視聴時に操作が簡単で直感的に操作できる再生プレイヤーなど、ボタン1つで操作が可能な機能など、機器操作が苦手な方でも簡単にお使いいただける機能を実装することもできます。

弊社は今回の内容を含む様々なVR体験を提供できます。ご興味をお持ちいただけましたらご遠慮なくお問い合わせください。