小学校でVR授業:全員が一番前の特等席で見学体験ができるとしたら?

今回は大人数の児童達を引率して課外授業を行う先生方のご苦労を軽減する新しい形の授業のご紹介です。


先日、世田谷区にある私立国本小学校様の授業で弊社のVR教育コンテンツと一斉再生システムを小学生向けの授業としてご利用いただきました。

まずは子供たちにとって身近な鉛筆がどのように作られているのか、みんなで予想を出し合い興味を広げていきました。えんぴつは誰がどのように作っているのか。今日はえんぴつ工場を覗いてみよう!ということでVRの出番です。

 

 

 

 


一般的な社会見学では、子供たちは一か所に集められ、自分の見たいところをじっくり観察することや周囲を見渡すことができません。しかし、VRを使えば全員が同じ視点を共有することができます。子供たち一人一人が集団の先頭に立って、思うままに見学する事ができるのです。

児童達のベネフィット : 社会見学では、集まって説明を受ける時に先頭にいる子供達だけがあたりを見回して臨場感のある体験をする事ができるという問題がありましたが、VRを使った学習では、クラス全員が一番前の特等席で見学の疑似体験ができるため、一般的な社会見学におけるお困りごとが解決できる点がとても良いとのお声を頂いています。

 

 


「子供たちにみせてあげたいが、全員が入り切れるスペースがない」「できるだけ実際に見せてあげたいが、距離的にも時間的にも難しい」といった問題もVRなら乗り越えることができます。見学スペースや人数の問題をきにせず子供たちに社会見学をさせることができます。

先生方のベネフィット : コロナ禍の現在、課外授業等で現地に行くとしても難しいですし大人数だと先生の引率も大変です。また、今回のような見学スペースが限られるような場所では、そもそも引率自体が不可能であり、そういった点を超えての見学がとても有用であるとのお言葉を頂きました。

 

VRゴーグルを装着して、はじめは興奮していた子供たちでしたが、高い没入感から次第に真剣に見学するようになりました。360度見渡すことで、授業者が見せたいと思っていたもの以外にも興味や関心を持ち、想定していたよりも多くの発見がありました。

 

 

 

 

 

また、VRの弱点ともいえる「視点が変えられない」状況を打破するべく、ところどころにポップアップ動画を差し込んでいただきました。子供たちも「ここはこうなっているのか」と自分から除くことができない部分がポップアップに表示されたことによって理解を深めたようです。授業のアンケートでは90%以上の児童が「またVRを活用した授業を受けたい」と回答しました。

 

 

 

 

今回は北星鉛筆様のご協力のもと、各製造工程でのポイントをお話いただき、子供たちの学習に活用させていただきました。社長様本人の言葉で語られる0.01mm単位でのえんぴつづくりの奥深さ、職人の勘の凄みなど、動画の視聴だけでは得ることができない発見をした子供たちは、ものづくりに対して尊敬の念を抱き、大きな学びを得る事ができました。ご協力いただき本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

今回の事例のみならず、学校の先生方と連携しながら教科書の指導内容に沿ったコンテンツの制作等も承っておりますので、機材の導入・レンタル・コンテンツ制作等幅広くご相談いただければと思います。

弊社は学校向けだけではなく医療系専門学生向けや、専門性の高い現場の危険体験のコンテンツ制作も手掛けております。

また、安定動作のVR一斉再生システムを用いる事で、運用ストレスの少ない授業を行っていただくことが可能となっています。

VRを用いた教育やコンテンツの制作等、お気軽にご相談ください。

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